第14回 リヨン・ビエンナーレ2017:フローティング・ワールズ

リヨン現代美術館、フランス

2017年9月20日–2018年1月7日

ディレクター=ティエリー・ラスパイユ
ゲスト・ディレクター=エマ・ラヴィーニュ URL=http://www.labiennaledelyon.com/uk/

※本展参加のために、公益財団法人ポーラ美術振興財団より助成をいただきました。

“Moré Moré (Leaky): The Waterfall Given” © Tetsuya Ozaki

“Pleated Image” © Blaise Adilon: Biennale de Lyon 2017

“Pleated Image” © Blaise Adilon: Biennale de Lyon 2017

ノート

 エリック・サティ、マルセル・デュシャン(、そしてジョン・ケージ)……彼らはそれぞれ、安易なヒューマニズムを避け、難しい時代をひょうひょうと生き抜きました。彼らは、偶然性(たまたま起こったこと)やエラー(起こらないはずだったこと)、予兆(起こるかもしれないこと)、そして沈黙(起こらなかったこと?)に対して自分を全面的に開き、しなやかな受動性でもって料理することで、これらの出来事に秘められた複雑な味わい──こう言ってよければ“濁ってあることの豊かさ”──を単純化せず、まるごと享受することに成功したのです。

 複雑なものを複雑なまま受けとめること、そして作品に込められたユーモアと「だらしのない生き方 Life through inadvertence」(ブーレーズが言いそうな)は、つねにわたしが彼らから参照するものです。

2017年8月

第14回 リヨン・ビエンナーレ2017:フローティング・ワールズ