From A, “rehearsal,” 
2018, photo courtesy: Tai Kwun Contemporary, Hong Kong

From A

2015–

《From A》は、毛利がニューヨーク滞在時に、金属製の「A」という看板の一部を拾ったことから着想された。壁に掛けられたパネルに点在する廃材 debrisが、チャンス・オペレーションによって電化され、動きや音、光に変換される。
Aはアルファベットの最初を飾る象徴的な文字であり、また「アルケー(万物の根源)」でもある。さらに精神分析家ジャック・ラカン においては、Aという記号は、人間の欲望 desireの対象であり、同時に、欲望から逃げ去りもする空虚な痕跡・欠如を意味した(「対象a」)。毛利の作品は、モノやコトがぶれたり揺れたりすることで、鑑賞者の想像力(欲望)を喚起させる。作品の運動が持つ“間”こそが、毛利の持ち味なのだ。
ジャンクから生み出され、エラーや揺らぎをたっぷりと含み込んだ“自律的に運動する絵画”は、世界の立ち上がりや人間の欲望を唯物論的に捉えようとする作家の視点なのである。

From A, “rehearsal,” 
photo courtesy: Tai Kwun, Hong Kong

From A, “rehearsal,” 
photo courtesy: Tai Kwun, Hong Kong

From A, “rehearsal,” 
photo courtesy: Tai Kwun, Hong Kong

From A, “Roppongi Crossing,” photo: Nagare Satoshi, 
photo courtesy: Mori Art Museum, Tokyo

From A, “Roppongi Crossing,” Photo: Nagare Satoshi, 
Photo courtesy: Mori Art Museum, Tokyo

From A, “Roppongi Crossing,” Photo: Nagare Satoshi, 
Photo courtesy: Mori Art Museum, Tokyo

From A
2015年–
素材=看板、パネル、スプーン、モーター、フライパン、ベル、鏡、方位磁石、トライアングル、ボビン、カウンター、木材、扇風機、鉄道模型、楽譜クリップ、ケーブル、ワイヤー、毛ばたき、電球、リボン、電子基板など
サイズ=500 x 300 x 80 cm
作品形態=インスタレーション

From A - 20161110-a, “Form of the Daze,” Jane Lombard, New York, 2016

From A - 20161110-b, “Form of the Daze,” Jane Lombard, New York, 2016

From A - 20160611, “Circus without Circus,” Project Fulfill Art Space, Taipei, 2016

Prototype, “Mirror Mirror,” Kate Werble Gallery, New York, 2015

From A